Wonderful DaysⅡ
「どうしたら、こんなに綺麗になれるんだろ……」
羨ましく思いながら、目の前にある木目のローチェストから真っ白なタオルを一枚取り出した。
魁さんの汗を拭おうとしたんだけれど……
いざ魁さんに触れようとすると、未だに煩い心臓に加えて緊張からか手まで震えてくる。
そう言えば、自分から魁さんに触れるのって初めてだ。
いつも、魁さんに触れられてドキドキするばかりで……
「落ち着け、私!」
自分に言い聞かせて、心を落ち着けるように深呼吸を繰り返してから、額に張り付いた前髪をそっと震える指先で梳けば
「───何が、不公平なんだ?」
突如、聞こえる筈のない声が耳に届いて心臓が跳ね上がった。
「えっ?」
───まさか……
タオルを持つ手は固まったまま、確認するようにゆっくりと視線を落としていけば
「魁さん……?」
私を見上げているダークブラウンの双眸と視線が交わった。