Profession of the first and the last







最初に気付いたのは12月の頭。




最初は軽かったんだ。


物忘れが激しくなって、
思い出せないものが増えて。



なんかボケた?って
笑い飛ばせるくらいのものだったんだ。









でもね、だんだん変わってきた。



何が本当の記憶で、

何を忘れているのかさえ、わからなくなった。



家族にも先生にも、誰にも言えない僕。



一人で病院の先生に訪ねた時には
ショックと動揺を隠せなかったよ。






僕はね、


何か大きなトラウマが引き金になって、
そうなってしまったらしいんだ。








忘れようとして、
わざと忘れたふりをした僕のたった一つの罰。







ふりだったのが、
いつの日か現実になってしまった。



そのトラウマだけが忘れるならまだ良かったのに・・・。







僕はどうやら、色んな記憶が欠けたみたいだ。









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