女達の戯言
「てゆーかぁ……あたしぃ、今からバイトだしぃ、てゆーかぁ、何で今?みたいな。てゆーかぁ、大体、アポないよね?晩ごはん?じゃないんだからさぁって……てゆーかぁ、意味分かってる?アポなし突撃、トツゲキって言ったら隣の晩ごはんじゃんね。てゆーかぁ、あれって千葉とかの房総あたり多いよね。ヨネスケ全世帯網羅してなくない?てゆーか、結構、漁師率高くって絶対、○○のお刺身ぃとかって晩ごはんのおかずにあったりするのよね。ってゆーか、ここ笑うとこー。てゆーかっ、マジ、あたしぃ、急いでんのね。バイト遅れるとヤバイし、てゆーかぁ、店長まじめでさぁ、細かいこと言うのよ。てゆーか、あたし、何のバイトか言ったっけ?コンビニなんだけど、てゆーか、あたしの話聞いてんの?てゆーか、大体さぁ、今時、体育館裏に呼び出すとかってぇ、古くない?てゆーかぁ、もしかしてこの前の事、まだ根に持ってんの?ほら、あれよ、あれ。購買部のカツサンド、ラスイチあたしが買っちゃたじゃんね。寸差で。てゆーかぁ、あたしに今から買って来いとかっていうんじゃないでしょうねぇ。てゆーか、黙ってちゃ、分かんないんだけど。ほんと、話無いんならーーーー」










ドンッ!









「えっ……てゆーかぁ……な、なんであたし体育館の壁に壁ドンとかされてんのよ。……てゆーか、あんたさぁーーー」




















「お前……うるさい。ちゃんと俺の話聞けよ。」










「……って、ゆー……かぁ……話って……クラスの人気者が天敵のあたしに何の話があるって言うのよ。てゆーか、あんたあたしのこといつもウザいとかってーーー」








「シッ……黙って。言葉で聞く?それとも態度で知りたい?」








「ててて、てゆーか、話が見えないんですけど……。」








「バカ……察しろよ。俺の気持ちだろ。言葉?それともーーーー」







「っ、///////////てゆーか……ち、近いって……。」







「近づいてんの。」








「てて、てゆーか、な、なんでよ…………。」








「なんでってお前分からねぇの?」







「てゆーか、何よ。ハッキリ言わなきゃ分かんないわよ。」









「ったく……。俺はお前の事がーーー」









「て、て、てゆーかさぁ…………。」








「お前、マジうるさい。口塞ぐぞ。」








「てゆーか、それって……どういうことよ。」









「どうってキス?だろが。」








「てててててててゆーかぁーっ!」







「俺はお前の事が好きなの。だから俺の女になれ。」







「……ってゆーかぁ……。」






「てゆーかじゃなくて、返事は?」






「………………て、」







「はい、だろ?」
















「……はい。」






「よく出来ました。」






チュッ。






「っ……△☆×□◆☆…………」







「クックックッ……お前、顔真っ赤じゃん。てゆーか……ほら、手貸せよ。帰ろうぜ。お前、今日、バイトズル休みな。」

















てゆーかぁ~~~っ!









【てゆーかぁ……な女】





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