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ソウタに手を伸ばす。
これがきっと最後の賭けだ。
当たり前に拒絶されるだろうけど、拒絶されたらもうソウタのことちゃんと本当の家族として見る。
今まで中途半端だったんだ。
お姉ちゃんになりきってたつもりだった。
もし受け入れられたら……?
あたしは一体何を望んでるんだろう。
ソウタの背中に手を回すあたし。
……何やってるんだろう。
頭では分かってても体が先に動いてしまう。
「……なんだよお前」
ソウタの少し動揺したような声もきちんと耳に入ってこない。