「…ご、め」



自分が何をしたのか頭が冷えて冷静になって考えた。



まず出てきたのがソウタへの謝罪の言葉。



「ごめんってどういう意味だよ?」



至近距離のままソウタは続ける。



「……お前って中途半端だよな」



ぽつりと寂しそうに呟いたソウタが、遠くを見つめるような目であたしを見る。



「思ってることがあんなら言えや。一人でばっか考えてるから後で後悔すんだろ。んな物欲しそうな顔で見たって口にしなきゃ何も伝わらねぇんだよ」



今度は真剣な眼差しで、言葉を紡いだソウタが言うだけ言うとあたしから離れて、



「中途半端な気持ちで二度とこんな事すんじゃねぇぞ」



そのままバイクのキーを持って家を出て行ってしまった。




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