恋人遊戯



次の日だってメイクしたままで学校に来るし!




かなり目立ってたんだぞ? 悪い方じゃなくて、里莉が可愛いって事がようやく浸透していったんだ。これ以上、みっともない所を見られたくないけど、里莉を他の男に見られたくなかった。




香川先生に突っ込まれた時だって、俺と付き合ってないって言いそうだっただろ? だから、会話の間に入って誤魔化した。



里莉の過去が少しだけ見えた時だって俺、どんだけ自分が小さな奴で救いようのない奴だって思い知らされた。



弟が発作…だっけ? そん時なんて、里莉のあんな取り乱した姿は初めてで何も言えなかったよ。


ようやく里莉が自分を取り戻した時、俺の中の何かが囁いた気がしたんだ。でも、キスした事に後悔はしてないよ。





だから、俺はすっかり忘れてたんだ。掛けの事を…。



里莉への気持ちを無視して、自分だけが付き合ってるって勘違いしてたんだ。



嫌がる里莉に俺の気持ちをないがしろされている気がして、キスしたけど…あんな拒否されたのにはショックだった。




でも、自分のやった事とダチ通しでやった遊びを里莉に話して、謝ろうって思った時に、知らない男の車に乗り込むのを見た時にかなり凹んだな。






大人の男がいいのかよ~!! って…。



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