涙で育った赤い花
実はこの時、私の真後ろには…隆斗がいたのだ。
私と隆斗は背中あわせに座っていた。


そして次の瞬間……

「あっ…ごめん。」


「ごめん…ね。」


背中が当たった。


たったそれだけなのに私の背中の隆斗と当たった部分が…すごく熱く感じた。



こうして修学旅行の準備は着々と進んでいった。


―修学旅行2週間前―

――?なんか視線が…


そう思って視線がする方を見てみると、その先には…佐々木雄一(ササキユウイチ)


しばらく見つめあって耐えられなくなった私は目を外した。
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