涙で育った赤い花
「あっ!隆斗……。波琉!いるよ!」


「…ホントだ。」


見ただけで顔が熱くなってく。


「あれ!?もうどっか行っちゃった。どこ行った〜?」


…顔あつっ。


カバンの中から昨日奈良で買ったキティちゃんの扇子を取り出して火照った顔をあおぐ。


そしたら急に背後から声がした。


「あー。涼しい☆」


びっくりして後ろを振り向く。
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