Sweet*Princess



「え…?あぁ〜…」



ん?



んんん?




「明斗くん、顔真っ赤……」


「ううううっせーよ、姫乃!!はやくあるけ!!」



え……



何何?!?!



「明斗くん、どうして顔……」


「うっせーって、だから!!」



怒りながらも、顔は相変わらず真っ赤だからぜーんぜん怖くない。


逆に、更に可愛く思える。




「ねぇねぇ。どこ行くの?何しに行くのー?」


「…………だよ」


「え?」


「だーかーら!プレゼント!!」



プレゼント?



「誰に?」


「となりのいえのバカ女!もうすぐたんじょうびなんだってさ!」



………隣の家なんてあったんだ!


お屋敷が大きすぎるから、どこまでが麻生家の敷地かわかんなくて……




って、問題はそこじゃなくて!!



“バカ女”ってことは、女の子だよね?


で、明斗くんはすごく真っ赤な顔で………




もしかして。


「明斗くん、その娘のこと……」


「好きじゃねーぞ!ぜっったい好きじゃねーぞ!!」



………わかりやすすぎるよ、明斗くん。



*
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