この力があるかぎり



「…?別にいいわよ。いってらっしゃい。」


「うん…」


とりあえず私はトイレに入った。


はぁ…なんでさっき言えなかったんだろう…


やっぱり、まだ少しお母さんに言うということに抵抗があったのだろうか…


ユナさんがなぜ時間を指定したかは分からないけど、とりあえず10分の間に全て伝えなきゃいけない。


バタンッ


あまり遅いと怪しまれるし、時間がないので私は早めにトイレから出た。


お母さんは居間にいたので、隣に座った。


「お母さん。私、実は…あの…超能力者なんだ…」


私は、お母さんの目をしっかり見て言った。


「…え?冗談でしょ?」


やっぱり一回言っただけじゃ信じない…か。


「だから…超能力者なの…!」


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