私は男を見る目がないらしい。
 

「そういえば、あの合コンでくっついたのって、理子さんと美容師さんだけだったんですかね?」

「どうなんでしょう?あれから連絡取ってないのでわかりませんけど」

「私もあれから理子さんとは全く話せてなくて。何だか最近仕事が忙しいみたいで。ちょっと気になってたんですよ。あの二人、すごくお似合いだったでしょ?お持ち帰りしちゃったみたいだし」

「え?お持ち帰りされた、じゃなくて?」

「あっ……された?ですかね?あははっ」


ついポロリと“理子さんがお持ち帰りした”と言ってしまって、慌てて誤魔化す。

さすがに、“女の方が持ち帰った”なんて言うと印象が悪いかもしれない。

理子さんごめんなさい!と心の中で謝っておく。


「……まぁでも、まだわかりませんよ?他にもうまくいく二人がいるかもしれないし」

「確かにそうですね。他にも連絡先を交換している人たち、見ちゃいましたし。一緒の場に居た二人がうまくいくと何か嬉しいですよね」

「そうですね。……俺も頑張ります」

「え?」

「いえ?何でも」


長谷部さんの口から“頑張る”と聞こえた気がして聞き返してみたけど、笑顔で誤魔化されてしまったようだ。

もしかして、あの中にお目当てがいたのだろうか?

だとしたら、私なんかといても大丈夫なのかな?と思ってしまう。

 
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