私は男を見る目がないらしい。
「はい。実は俺、数合わせだったんですよ。美容師いたでしょう?あいつ友達なんですけど、飯行こうって誘われて行ったら合コンで」
「……マジですか……」
「はい、マジなんです。相原さんもそうだったんじゃないのかなと思ったんですけど、違いました?」
「……正解です。しかも全く同じ呼び出され方です」
「!そうだったんですね。いや、数合わせなのかなとは思ってましたけど、まさか呼び出され方まで一緒だったとは驚いたな」
「理子さんにご飯に誘われて行ってみたら、キラキラ笑顔の気合い入りまくりの人たちがいたんで、実は最初はちょっと引いてたんですよね。あっ、これ、内緒ですよ?」
「ふ、誰にも言いませんよ。というか、俺も全く同じだったから。それ聞いて安心しました」
何だか似たもの同士だったらしい私と長谷部さんはくすりと顔を合わせて笑ってしまった。
そんな二人が一緒にこうやって過ごしているなんて、人生何が起こるかなんてわからない。
「でも似たもの同士がいると、そういうのってわかるんですね。私は気付きませんでしたけど」
「……空気感、かな。相原さんとなら仲良くなれるかなと直感的に思ったんです」
「え?」
「ほら、ビールの話とか?とは言っても、たまたまでしたけど。しかも偶然の再会で」
「ふふっ、確かに。でも、だからこそ、こうやってここにいるんですもんね?」
「美味しいビールが飲めて、幸せを感じて?」
「ですです。お誘いいただき、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ」
ぺこぺことお互いに頭を下げて上げ、ぷっと顔を合わせて笑い合う。