私は男を見る目がないらしい。
 

「ほら、高校卒業した時に二人別れちゃったでしょ?その時、ほんっと朔太郎めちゃくちゃ落ち込んで酷かったの!着信拒否までされたーって軽くヒッキーになっちゃって!かわいそうでさ~」

「!そ、そうなんですか?」


いや、でも着信拒否って何のことだろう?

そんなことしてないんだけど……。

何のことなのか記憶を呼び起こして考えようとしたけど、朔太郎と住岡さんの会話が進んでいって、それはできない。


「ちょ、美桜、マジに取らなくていいから」

「うん。めちゃくちゃみおちゃんのこと好きなんだな~って伝わってきたんだよねぇ。でも、元通りになったなら本当に良かった!こんなやつだけどさっ、本当にみおちゃんのことがめちゃくちゃ大好きだから、これからも仲良くしてやってねっ!」

「あ、はい……」


朔太郎から「好き」って言葉を聞くのも嬉しいけど……第三者から聞くともっと現実味を帯びるっていうか、本当なんだなって思えて、すごく嬉しい。


「っていうかさっ、私たち将来は家族になるんだし、タメ口でいいよ?ねっ」

「……家族?」

「うんっ!」


家族ってどういうことだろう?と会話のテンポについていけない頭で考えていると、朔太郎が呆れたような声が落ちてくる。

 
< 261 / 278 >

この作品をシェア

pagetop