月夜の黒猫


―美優Side―


屋上を後にしたあと、私達は玄関で靴を履き替え帰路についた。














































美「朔夜さん?皆さんをあのままにしてきてよかったんですか?」


『ん?いいんだよ。後はあっちの問題だから。それより急に頼んじゃってごめんね?』


美「いえ!ちょっとびっくりしましたけど、朔夜からのお願いだったので逆に嬉しかったです!また何かあったら頼ってくださいね?(ニコ)」

ポンポン
『ん。ありがと(微笑)』

美「///っ、(笑った///)はい!」













歩いている最中に気になっていた事を聞くと朔夜さんはあっさりと返してきた。



それに対して私が返すと滅多に見せない笑顔を薄っすら見せて私の頭を撫でてくれた。


























































美「あ、そうだ!なんかさっき診断名とか言ってましたけど、医療系の知識があるとかすごいですね!勉強とかしてるんですか…?」



『ん?ああ、私…































































医師免許持ってるから。』






美「……へーっ!医師免許持ってるんですねぇー…っうえ?…えぇぇええぇぇぇええ?!」





私が何気なく聞いたことに対して朔夜さんからはとんでもない返答が返ってきた―…














































『美優落ち着きな。近所迷惑。』


美「あ、ごめんなさい!っていやいやいやいや!落ち着けませんよ!?医師免許ってこの年で取れるもんなんですか?!」






朔夜さんは至って当たり前的な感じて歩いてるけど、私は若干パニック気味だった。



















































『日本ではムリ。私は海外で取った。この年でっていうか私が取ったの10歳の時だったかな。海外ってスキップ制度があるからね。確か通常の半分の期間だった気がする…?』




美「……(唖然)」





私は何も言えずに唖然とした。











美「(朔夜さんって……天才?)」




























































この時私は朔夜さんの才能を知ることとなったのだった――……



























































―美優Side終了―




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