月夜の黒猫

心理



―朔夜Side―



女嫌いの一件から数日たった。


あの日から妙に背後からの視線を感じるようになった。


恐らく女嫌い君かな―…




一定の距離を保ってついてくる。ストーカーか?まぁ、話しかけるタイミングを逃しに逃している様だけど、













































『…(そろそろチラチラ視界に入るのがうざくなってきたな)』























今日も今日で、一定の距離を保ってついて着ていたため私は近くの角を曲って、曲った直後の壁に背中を預けて腕を組み気配を消しつつ逆に待ちぶせてみた。






































その内に気配が近づいてきて私と同じ様に曲った様だった。


そこですかさず声をかけてみた。














































『コソコソ付いてくるの辞めない?』

ビクッ
空「!」































声をかけるとすごい勢いで私と反対側の壁に後退っていった。驚きすぎじゃね?


































『…で、用件は?』

空「……、」



私は壁に背を預けた体勢のまま尋ねる。

女嫌いはだんまりを決めこんでいた…。















































『…ハァ、君ついてきて。』

空「えっ…?」




私は戸惑う女嫌いを放置して歩き出した―…



















































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