恋物語。



――夜。


今日は、どうしても終わらせたい仕事があった私は撮影が終わってから職場へ行き午後出勤。
そのお陰で、なんとか定時までに仕事を終わらすことが出来た。

そして、あのあとの聡さんはというと…案外普通、っていうか前みたいなことにはならなかった。
だから…ちょっと拍子抜け。…って!別に期待とかしてた訳じゃないけどっっ!!


それと今日は…“ある人”と、ご飯を食べている。
それは誰かと言うと…―、





「…知沙さんて、ここ来たことあるんですか?」



「あ…うん……慎一くんは…?」



「俺は…今日、初めてです。」


彼―…慎一くんはニコッと笑ってそう答えた。



「てかそれって井上さん?」



「え…!?うん…」



「やっぱりなぁ~…大人は違うよね。」


慎一くんは遠くを見るように納得したように頷く。

彼と食事に来た場所は…初めて聡さんと食事をした、あのレストラン。
あの時は、こんな所を予約してくれたの!?って思って驚いたっけ…?



「ちなみにさ…今日、俺と会うこと…井上さんは知ってるんですか?」



「あ、うん…“どうしたらいい?”って相談しました…」




実は慎一くんから“お誘い”を受けた時…真っ先に聡さんに相談をした。“どうしたらいいですか…?”って。そしたら聡さんは…
“知沙をあまり束縛したくはないから…行ってもいいよ?知沙の行動範囲が狭くなることは、したくないし。”って言ってくれた。

だから今日、慎一くんの“お誘い”を受けたし、それに…ちょっと相談したいことがあったりとかする…―。






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