果たし状
やつは黙り込み、暫くして近くの机に腰掛け、口を開いた。
「あのさ、ラブレターってあんじゃん?」
「?…はあ。」
「俺、あれ大っ嫌いなんだよな。」
嫌いな告白聞いてるわけじゃなくて、どんな告白されたら嬉しいかを聞いてんだけどな、こっちはさ。
少しイラつきながら先を促す。
「そんで?」
「手紙で渡してくるってことはさ、要するに直接告ってフラれる覚悟と勇気がないただの弱虫がやることじゃん。
それに、手書きで書いた文字が一番伝わるとか考えてるやつは俺の好みじゃねえよ。つーか、重い。」
「…はあ、なるほど。
で?どういうのが嬉しいのよ、結局。」