果たし状
「いや、玉砕しちゃダメでしょ!
まあでもやっと進む気になったんだね。」
「うっ…まあね。」
ヘタレ夜空ちゃんの痛いところをグサッとつかないで欲しい…。
「やきもきしてるこっちの身にもなれっての。
…なによりも、あいつが報われそうで良かったわ。」
「…?何の話?」
「あんたは気にしなくていいのよ。
ともかく私は、あんたがそれでいいならいいと思うから。
思う存分、今までの気持ち全部ぶつけなさい。」
「うん!」
色々小言を言う真希だけど、なんだかんだで私の意思を尊重してくれる。
ほんと、良い友達を持ったよ。
正直緊張するけど。
怯みそうになるけど。
頑張るって決めたから。
──教室の外をちらっとみると、女の子と楽しげに喋る日高が目に入って、イラっときた。
見てろよ、日高──!!
持ってた牛乳パックを思わず握りしめた。
「落ち着きな、夜空。
牛乳こぼれてるって!」