【更新中】キミの声、聞かせて

俺の役目*大翔side

俺に出来ることは

少ないかもしれない

どんなに小さなことでも

キミの役に立ちたい

***************


俺に抱きしめられた状態の樹里は眠っていた


ちゃんと眠れてるんだろうか


「あー!!居たー!!」


俺らを見つけた冬華は近づいてきた


「冬華、静かにしろ。やっと眠ったばっかりだから」


起こすのも気の毒だからな


「樹里は居なくなるし探しに行った大翔まで居なくなるし。探したんだからね!!」


「ごめんって。樹里に“教室に帰ろう”って言ったんだけど、帰らなかったんだ」


冬華は渋い顔をした


「樹里って馴染むのに時間が掛かるからね。それにこんな状態なら尚更」


話せないから樹里なりに葛藤があるんだよな。
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