私の生活は大変です。
転校
今日から、新しい学校。そして、新しい生活。私は、少しだけウキウキしてた。少しだけ…。

「ねぇ、あの子どこから来たんだろ?」
「さぁ?でも綺麗な子だね。後で話しかけてみよっかな♪」
なんて言われているのを気にせず、私は昇降口に向かう。
靴を脱ぎ、上履きに履きかえ、教室に向かう。
「起立、礼!着席。」
『おはようございます』
クラスメイトの挨拶の声が聞こえた。
普通の学校と変わりないな。

「はーい、みなさーん。おはようございまーす。私は、ここのクラスを担当します、担任の川島 鈴です。『すず』じゃないよ?『りん』だからね!?((涙))
毎年間違われるのは先生悲しいから、しっかり覚えてて~」
と先生の声が聞こえた。
先生、毎年間違われてるんだ。かわいそう。

「あ、そうそう、今日はなんと!新しい転入生が来てまーす。みんな、驚かないでよ?ふふっ
では、転入生、神和さん入ってきてくださーい」
何言ってんだ、この先生。
何に驚くんだよ(苦笑)
そう思いながら、教室のドアをガラガラっと開けて教卓の前へ。
みんなの反応が気になった。

「わー、可愛い!」
「スタイルいいとか羨ましい…!」
相変わらずどこに行っても、こればっか。お世辞も聞き飽きたかな。

私は、先生の合図を確認して大きくその場で深呼吸。そして
「こ、こんにちは…あ…じゃなくて…初めまして、私は、神和 美雅乃と申しますっ!」
と言い放った。
まさかの自分の自己紹介で噛んだ。
噛みました。


うわぁぁぁぁぁあぁぁあ((涙))

私はその後、恥ずかしさを覚えながら自分の座る席を探して座った。

先生は
「周りの人は神和さんにいろいろと教えてあげてね。スタイルよくて先生も羨ましいわ〜」
…先生までお世辞言ってる。
はぁぁ。

私にとっては、長い長い1日になるだろうと心の中で思った。
そして、HRを終え、私の新しい学校生活が始まった。
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