星使いの少女

《…人間如きが我に命ずるのか!》



鞠花様の周りの神気がブワッと大きく広がる。



「くっ…!!」



やっぱり神気をもろに受けると身体が悲鳴をあげる。



「…鞠花様も気付いていらっしゃるのでしょう?世界の危機が迫っていることに。」



そう…神ともなれば気づいているはず。



世界の危機が迫っていることに。



《…それがどうした。我には関係ないことだ。》



確かに…神には関係ないのかもしれない。



でも…!!



「お願いします…!!この土地が必要なんです!!」



《お前は何を望んでおる…自らの欲か!!》



……違う。



あたしは…


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