他校生の君に贈りたい言葉。

贈りたい言葉。やっぱり可愛くない!


あたしはその日の帰りから隣の車両に座るようになった。

だって、顔は良いのに、性格最悪だもん!

イヤフォンを耳にはめ、自分の好きな歌を流す。

この時だけは、あのイケメンを忘れられる。

最高のひと時!笑


……。

目の前に座るのは誰?

自分の目を疑う。

「………」

なんでここにイケメンがいんのよ!

車両を移動して2日目…。

あたしはジロッと睨んでから、またずっと座っていたあの車両に移動する。

すると彼も一緒に移動。

何故か、右手を掴まれてるあたし。

「…なんかようある?」

自分の中で最高級のスマイルを向ける。

流石あたし!

「…まだ、怒ってる?」

「…え」

驚いた。

だ、だって、思ってたのと違ったから…。

「うっ…」

やっぱり可愛い。

「…怒ってるの?…怒ってないの?…どっちなんだよ」

何コイツ!

前言撤回!

まじでむかつく!

何この俺様系?…的な男は!

「悪いけど、すっごく怒ってる。…ついて来ないでくれない?」

ニッコリスマイルで言ってあたしは男の手を払いのけた。
< 5 / 23 >

この作品をシェア

pagetop