紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「なぁ」
「えっ?」
恢の事を考えていたら、いつの間にか鏡夜が私の耳元に顔を寄せていた。
そして囁くように私の耳に話しかけてくる。
「俺じゃぁ、ダメなのか?」
「…なにが?」
「蓮も恢も好きなら…、俺の事だって好きになれるよな?」
縋るように微かに言葉を震わせる鏡夜に驚き、顔を横に向けようとしたところで…。
ギュッと身体を強く抱きしめられた。
「鏡…夜……?」
すぐに鏡夜から離れようとしたけど…、
出来なかった。