紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
あ!
隆之さんからだ!!!
疲れていた身体が一気に元気を取り戻し、スマホをタップする。
「隆之さん?お久しぶり~」
『あぁ、綾香。元気か?』
「ふふ…、元気ですよ~。…って言うか先週、会ったんだから分かってるでしょ?」
『そうだな』
そう言って隆之さんも、私と同じように笑う。
あぁ、やっぱり隆之さんと話すと心が癒されるなぁ~。
洗面所に向けていた足の向きを変え、隆之さんと他愛もない話しながらソファーにドスンッと腰を下ろす。
胸が躍るのを押さえながら隆之さんと話している内に、私はある事に気付いた。
あれ?
スマホから聞えてきたのは、隆之さんの声だけではない。
この音は---