紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


あ!


隆之さんからだ!!!



疲れていた身体が一気に元気を取り戻し、スマホをタップする。




「隆之さん?お久しぶり~」


『あぁ、綾香。元気か?』



「ふふ…、元気ですよ~。…って言うか先週、会ったんだから分かってるでしょ?」


『そうだな』



そう言って隆之さんも、私と同じように笑う。




あぁ、やっぱり隆之さんと話すと心が癒されるなぁ~。


洗面所に向けていた足の向きを変え、隆之さんと他愛もない話しながらソファーにドスンッと腰を下ろす。




胸が躍るのを押さえながら隆之さんと話している内に、私はある事に気付いた。




あれ?


スマホから聞えてきたのは、隆之さんの声だけではない。




この音は---


< 298 / 317 >

この作品をシェア

pagetop