紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


プクッと頬を膨らませブツブツ文句を言いながら、妙に足に力を込めて歩く私。


道端に落ちていた小石までもが私をイラつかせ、ツンッと蹴ってやった。




コロン…、


前を歩く良牙の右足にぶつかったのを確認し、口元が緩む。



機嫌を良くした私はふふん…、と鼻までならしてしまった。


振り返った良牙はそんな私を、キッと睨みつけてくる。




あら?


石にあたったの、分かった?


ちっちゃい石だから、気付かないと思ったのに…。



でもそんなに睨みつけられても、良牙なんて怖くないんだからね!


だって本気で怒っているわけではないのは、気配で分かるし。




そんな良牙にニッコリ微笑むと、呆れた顔をされてしまった。


軽く溜息をはいた良牙はすぐに諦めたような顔をして、前を向く。



一連の良牙を見ながら、ふと思った事。





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