STORMILY
この高校に進学した女子が私だけというのも影響しているのかもしれないけれど、それでも深い絆で結ばれていれば、今でも交流は続いているハズ。


あれだけ必死に友情を育んでいた(つもりだった)のに、そんな希薄な関係しか築けなかった私は、やはり著しくコミュニケーション能力が低いのだと思う。


だからもう、『これからは頑張るのはやめよう。自分の心に正直に生きよう』と決意し、そして現在に至る。


真の友情なんて、手に入れられなくても別にかまわない。


青春時代は私にとって、ただの人生の通過点だから。


将来、女一人で食べて行くのに困らないくらいの、堅実で厚待遇の仕事に就くのが私の最大の目標。


その為には就職に有利な大学に入る必要があり、そしてその前段階として、奇跡的に合格した、地域では一番のこの進学校で、自分の希望を実現する事が可能な充分な学力を身に付けておかなければならない。


それさえ達成できれば、もうそれで良い。


ドラマチックで破天荒な人生なんて、これっぽっちも憧れはない。


ただ穏やかに、粛々と、この現世を生きて行ければそれで良い。
< 10 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop