STORMILY
でも、学校に通い放課後バイトをしつつ、3食自炊して洗濯もして合間に室内の清掃作業もこなさなくちゃいけないっていうのは、なかなかしんどかったりする。


せめてお風呂とトイレ掃除くらいはお母さんがやっておいてくれると助かるんだけどな。


別に、お母さんがやらないなら私も家事を放棄しちゃえば良いのかもしれないけど、やっぱり汚れが目に着いたら気になるし気持ち悪いし、賃貸物件なのだから室内を清潔な状態に保つのが礼儀だと思っている。


だから結局私は「自分の事」だけではなく、家事全般を担うようになってしまうのだ。


「まったく。10万ぽっちじゃ全然足りないわよね。もっと上乗せしとけば良かった」


私の心の声には当然気付かず、お母さんは通帳を眺めながら盛大なため息を吐いた後、そう愚痴をこぼした。


「家賃に水道光熱費、年金やら保険料やらを払ったら、ほとんど残らないじゃないの。それ以外に食費や雑費もかかるんだから。貯金が削られてく一方だわ」


「で、でも、払うべきものは払っておかないと、供給を止められたり、ここを追い出されたりしちゃうから…」
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