STORMILY
おそらくそれらを所定の場所に片付けるべく、整理している所だったのだろう。


「ああ、食材は3日分くらいはあるから。適当に使いなさい。無くなったら、またあんたが補充しといてよ」


「うん…」


やっぱり、私が家の中の事をやるのが大前提なんだ…。


今回の外出は、お母さんにとってはあくまでもイレギュラーなこと。


お酒の買い出しはいつも人目を避けるように深夜に行っているから、たまには日の光を浴びておこうという考えもあったのだろうけど、父親からの養育費が約束の日に間違いなく入っているかどうか、確認する為に重い腰を上げ、執念で銀行まで赴いたのだろう。


そして明日からはまた自堕落な生活に戻ってしまうんだろうな。


高校に入ってからお母さんは私の為に動く事を放棄するようになった。


「私は私で勝手にやるから、あんたも自分の事は自分でやりなさい。もう高校生なんだからできるでしょ」と。


小学生の時からお手伝いはしていたから家事の手順や要領は心得てるし、技術的な面で戸惑う事はなかった。
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