STORMILY
*****

いつものように屋上を目指し、3階まで上った所で、その先の踊り場から複数人の賑やかな話し声が響いて来た。


「びっくりしたー。いつの間に後ろにいたんだ?」


「だって、先生袋持って、どんどん上に上って行くから」


「一体どこに行くのかと思ってこっそり付けて来たんですよー」


「いつもここでお昼食べてるんですか?」


ドキリとした。


加賀見先生が居る事は予想がついていたけど、彼と楽しそうに会話している女子達の声に、聞き覚えがあったから。


「屋上って、生徒も自由に出入りして良いんですか?」


「ああ。生徒手帳の『校内設備の使用について』って項目にちゃんと書いてあるだろ?」


「そうだったっけ?」


「あんなの必要なとこしか目を通さないもん。分かるワケないじゃないですかぁー」


「おいおい。そういうこと、教師の前で堂々とカミングアウトするなよ」


呆れたような先生の声にドッと笑いが起き、さらにその場は盛り上がる。


間違いない。


この声は、同じクラスの青柳さんと葛西さんと佐山さんだ。
< 37 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop