STORMILY
「え?」


「失礼しますっ」


「あ、おい!庄井!?」


先生の声を振り切り、私は階段を掛け下りた。


その勢いのまま一階までたどり着き、廊下を駆け抜け、無人の昇降口まで来た所でようやく足を止める。


……どうしよう。


上がった息を整えつつ、今後の事を考えた。


教室に戻ったら当然青柳さん達が居るだろうし、もしかしたら質問攻めにあってしまうかもしれない。


実際には何も聞かれなくても、いつそうなるかとビクビクしながら数十分もの時間を過ごすのは拷問にも等しい。


しばらく悶々と悩んでいたけれど、いつまでもここに居る訳にもいかないという事に気が付いた。


ふと思い立ち、昇降口の先にある屋根付きの渡り廊下を渡り、体育館の裏口まで歩を進めると、三段ある階段の一番下の段に腰かけた。


とりあえず、ここでお弁当を食べてしまおう。


食欲はあまり無いけれど、万が一授業中にお腹が鳴っちゃったりしたら恥ずかしいし。


私はバッグを自分の右脇に置き、お弁当箱を取り出して膝の上に乗せると、さっそく食し始めた。
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