ヤクザの家族になっちゃった!?


放課後、

るり達と騒ぎながら帰ってる途中、

大河が突然声を張り上げた。

「「「うるさいっ!」」」

三人からどやされるように言われたのに、

そんなの気にしないような素振りで

「やばいっ!俺、数学のテス勉してない!」

と。

あ、なんだ、そんなこと?

「中3の問題よ?」

私がいうと、

「だけど難しいじゃんっ」

って。

基本から応用に行っただけだと思うけど…

「てか、お前数学以外もやってないだろ。」

呆れたように竜が言う。

「たりめぇよ!」

そう、偉そうにいった大河を

るりが後ろから小突いて

「このテスト悪かったら進級できないんでしょ!?」

と、すごい重いことを言い出した。

え、大事なテストじゃん!

なんで勉強しないのよ?

って思ってるりと一緒に睨み付けると

「す、数学って、…」

そう、自信の無さそうに言った。

「あ、それはわかるわ」

と、共感したるり。

まさか、さぁ…

「るりも赤点だったり?」

そう聞くと

プクッと頬を膨らませて

「そんなわけないじゃんっ!」

って。

よかった、って安心してるところ

竜から一言

「31点だよな」

って。

赤点…30点だよね?

一点しか変わらないじゃんっ!

「留年するよ!?」

「だいじょーぶよ!」

何が大丈夫なのよ!?
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