ヤクザの家族になっちゃった!?



「ただいまー」

「「「おじゃまします」」」

三人が声を合わせて

少しびびりながら言った。

そりゃ、そうか。

3人が普段相手にしてるような『偽物』と違って『本物』のヤクザがいるんだもんね。

しかも、零夜さんなんて

コウの大好きなおもちゃをもって

睨んでくるんだもん。

いろんな意味で怖いよね。


なーんて。

口が裂けても言えないけど。


「いずちゃん、お帰り!
みんないらっしゃい!
食事場に、準備できてるよ!」

そう、嬉しそうに笑っていったおっちゃん。

準備って…なんの?

って思って覗きに行ったら

お菓子がずらりと並んでる。


…こんなに食べられないよ、

なんて思いつつも

おっちゃんの優しさが嬉しくて

ありがとっ!

って笑っていったら

いいえー

って、照れたように笑った。

< 103 / 257 >

この作品をシェア

pagetop