ヤクザの家族になっちゃった!?
部屋のなかが急に静かになる。
「…あ、」
私が声をかけると
龍之介さんは優しい視線を送ってくる。
あぁ、声かけても用なんてないよ…
と、後悔はしたものの
そんなことより慌てて話の内容を考える。
…そういえば…
「奈美恵さんと龍之介さんって義理の親子ですよね?」
と聞くと
「…あぁ。あいつは昔から親父に惚れ込んでてな。」
そう、返してくれた。
「龍之介さんのお母さんは…?」
なんて、聞いて後悔。
ここは絶対に触れてはいけない内容だったと、龍之介さんの顔を見て判断できたから。
慌てて
「あ!無理に答えなくていいですから!」
そう言って他の内容を考える。
けど、龍之介さんは少し考えたように黙って
話し出した。