ヤクザの家族になっちゃった!?


「わかってるわよ。
ほんと、奈美恵に聞いてた通りね」

「なにがだ?」

「彼女さんと離れたくなくてわざわざ送り迎えしてるんだって?」

「悪いか?」

「ほんと、変わったわね。
緑子さん以外の人に執着したことなんてなかったじゃない。」

「あぁ。」

「幸せならそれでいいわ。
なにか困ったことあったら言ってね。
協力してあげる」

「あぁ。わかった。」

「あ、あと、いいこと教えてあげる」

「なんだよ。」

七海は耳打ちしてきた。

「和泉ちゃん、ずーっと龍之介のことみてるわよ♪」

…///

そんな小さいことだけど、

和泉の中で俺があの男より大きいなら、

それ以上に嬉しいことはない。

つい、

顔が緩んでしまった。

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