好きになった相手がたまたま年上だっただけ。






俺の叫び声を聞いた舞子は

言葉を返さずに



俺が大好きなあの笑顔で

手を上にあげて俺に向けてピースサインをした





「ははっ、なんだよそれ…っ」







そして舞子は搭乗口へと向かい

完全に姿が見えなくなった


やっぱ行くのやめた、とか言って

戻ってこねーかなー


…なんて、ありえない事を考えながら

俺はしばらくずっと

搭乗口から離れることができなかった






「舞子、……頑張れよ」





< 227 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop