君の明日は、私の明日



「ま、いくか?」


「え?どこへ??」


いきなり行こうって言われて混乱する。
今、深尋の家にいるし…



どこに行くの?!



「おめー、相変わらず鈍いな…栄華んとこ!
栄華がお前にケーキ残してた」



「あ、う…うん!」



なんだ、そういうことか。
どっか行くのかと…



私はスタスタ歩いて行く祥加について行った。



「…そういえば…」


深尋が止まらずに、
こっちも向かずに小さな声でそう言った



「うん…?」



「その格好……似合ってる。」



小さく本当に聞こえないような声でそう言ったのでした。

びっくりしたけど…すぐに顔を赤くして
とっておきの笑顔で


「ありがと!!」

と元気よく言った。


< 17 / 285 >

この作品をシェア

pagetop