君の明日は、私の明日


私が今、笑顔なのは…
背を向けている深尋には見えていないけど…




嬉しかったんだもん。


そう言っていると栄華が見えてきた。
テーブルで一人で座っている。


「あっ!!深尋ぉ〜、乃愛〜っ!!!!」


片手にはケーキを持っていて、
もう片方の手でこちらに向かって手をふってくる。



水色の綺麗なドレスに髪の毛をアップしてポニーテール。
でも、その髪はくるくるに巻いてあって、
なんていうか…豪華で…大人っぽくて可愛い…


女の子の私でも見とれちゃう……。



「あ、それ、俺のケーキじゃねーか?!とったな…」


「いいじゃない!!まだいっぱいあるんだし」


そう言って栄華は深尋に向かって頬を膨らめた。


それがまた可愛くて…



「ていうか、乃愛…とっても可愛いね。
服もにあってるし!」


そう言って笑う栄華。


「栄華のほうがずっと可愛いよ」


私なんて…普通だし。
全然可愛くない。

それは自覚してるけど……やっぱり
可愛いって言葉を聞かされると嬉しくなるのは…なぜかなぁ


< 18 / 285 >

この作品をシェア

pagetop