はなおの縁~若葉編~





金曜日。あたしは久しぶりにお茶のお稽古を付けてもらうため、扇やを訪れていた。

この、扇やという店自体も広いのだが、その裏手にある主人夫婦の家も結構な佇まいで、女将さんがお茶を教えるのに勝手がいいように作られていた。

茶室は二間あり、一つは四畳半で、もう一つは大勢のお生徒さんを教えるために八畳で作られている。

女将さんは毎週月、水、金曜とお生徒さんをとっていて、月曜は初心者を、水曜は中級者を、金曜は師範代になる人をそれぞれ教えている。

茶道というものは奥が深く知れば知るほど勉強が足りないと、今でもよく思う。

お花と違い完成されつくした中で、どれだけ磨けるのか、どれだけ自分を取り去ることが出来るのかが未だに難しい。

今日はあたし一人のお稽古だったので四畳半で稽古を付けてもらっていた。




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