【完】わたしを、まじめと呼ばないで!!?
「ふふ、謙虚ね。
三村さんは」
そういって槇津くんのお母さんは
はかなげに笑った。
謙虚・・・?
違う。
ただ、自信がないだけ。
傷ついている槇津くんを支えてあげる自信がない
ううん。
支えるって事じたい
わたしにはおこがましい気がする
「・・・」
黙ったまま首を横にふる。
槇津くんのお母さんは、
また、視線を遊んでいる子供達に向けた
「・・・あの子はあなたに強く当たるかもしれない
ごめんなさいね
あなたは、啓太にないものを持っている
だから、素直になれず
嫉妬して反発すると思うの」
・・・嫉妬?