可愛いあの人は高校生
新たな出会い
そんな生活ばかりが続いてあたしはまた体調を崩していた。
久しぶりに実家に帰ると母さんは驚いたような顔であたしを見た。


「あんた、どうしたの?そんなに痩せて・・・。」

あたしは自分が痩せたことも気付かないでいた。
「そう?ちょっと疲れてるから・・・。」

母さんは厳しい顔になり、あたしを無理やり座らせた。
「本当のことを言って!辛いことがあったら母さんが聞くから・・・!もうこれ以上奈々に苦しい思いをさせたくないの・・・。」

母さんは自分の経験を思い出して涙を流しているようだった。




でも今の錆びついたあたしの心にはその言葉は響かなかった。




「もう実家から通うようにしなさい。でないと・・・。」
あたしは母さんの言葉を遮るようにして叫んだ。
もう来が狂ったようだった。

自分がわからなくなった。


「ほっといてよ!!!あたしの人生なんだから!!」
母さんを振り払うと家を出ようとした。




その瞬間、母さんがぼそっと呟いた。

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