南くんの彼女
「転校生だ。佐々木涼くんだ。みんなよろしく頼むぞ!自己紹介はもういい。そこの開いてるところに座ってくれ」

みんな携帯いじって先生の話聞いてません!
本当にヤンキー校じゃん!怖いよぉー

「涼。隣の席だね。よろしくね」

「真田くん…よかった…」

「俺のことは南でいいのに…」

そんな犬みたいな顔で見つめないで!
可愛い…

私はつい真田くんの頭を撫でてしまった…

「えっ…何?これは…」

彼はきょとんとしている。そりゃそうだよね。男が男に頭を撫でられるって…

「嫌…俺妹いるんだよ。だからつい…」

「あっ…そうなんだ…ハハッビックリしたよ」

いや…私もビックリしちゃった!つい手が勝手に動いて…

「おい。転校生。南は彼女いるんだ。手出すんじゃねーぞ」

「ちょっ…康人。彼女じゃなくて気になってる子だよ」

えっ…気になってる子?

「南なら女全員惚れるだろ」

「えー無理だよ」

そりゃそうだよね。真田くんだって普通の人間なんだし恋だって…辛い…

「…その…子のこと好きなんだ?」

「え?う、うん…まっすぐでいいなって…」

「…南なら大丈夫だよ。自信持て!」

叶わないから…応援することにするよ。

「ハハッありがとう。頑張るよ」

私は彼の笑顔が好きだから…





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