南くんの彼女

そしてなぜか私たちは付き合ってると噂が広まり、真田くんと全く話さなくなった…避けられてる？

「いや～デートっていいなー」

「…そうですね」

正直に言いましょう。結構楽しかったです。

面白いし優しいし…康人くんと付き合ったら幸せになれると思う…でもやっぱり…

「おっ…アイスあんぞストロベリーとチョコ、バニラどれにするか？ちなみに俺は…」

「チョコ…でしょ？」

「！なぜわかるんだ！？梨乃ちゃんはエスパーか！？」

「フフっさっきからチョコの方ばっかり見てるもん…康人くんみたいに分かりやすい人そんなにいないよ…？」

「うっ…上目遣いはダメだ…キュン死にしそう…」

「もう…おおげさなんだから…ちなみに私は何にするでしょお」

もちろんストロベリー！

「へへっ楽勝楽勝。ストロベリーだろ」

えっ…どうして！？康人くんはエスパーなの！？

「どうしてって顔してんな？梨乃ちゃんの顔に書いてんの。ストロベリーって」

「きゃっ…ほっぺたツンツンしないでよ…」

「やっべーもちもちだなー」

端から見たらバカップルだよね…？



「…ん～おいしー」

「へぇ～一口もらい！」

「あっ…」

間接キス…

「ん！うめー俺のも食うか？」

「うん。ーっ美味しい」

恥ずかしい…間接キスなんて…

「…梨乃ちゃん？嫌だった？俺の食べさし」

「違っ…」

「梨乃ちゃんの唇いただき！」

「…フフっ」

はじめてのキスは…チョコの味がした…