1年B組
今日はまぁ。疲れたんで屋上で
おさぼりです。5時間目まで出たし
ま、いいほうでしょう。


あのわからんちんの前の席というのも
辛いものがあります。

どうしてあいつは私にくっついてくるんでしょうか?
「あ~・・本気・・なのか・・な」
柄にもなくしおらしい私。


「本気に決まってんじゃン。」
ちょっと遠くの方から声がします。
驚いてふりむくと
西条がいたのでした。
どこでもついてくるなぁ・・
「・・本気?」
私は恐る恐る聞いてみました。
ゆうちゃん。このときにもどりたいよ・・
純粋だったあのころに・・

「本気だよ。オレははるを愛してる。
神様にだって誓えるぞ??」

ここで吹き出してしまったわたし。
「ぷッ!!アハハッ神様?w」

なんか口が勝手に動いた気がした。
「うん。そこまで言うなら付き合ってあげる。」
「え・・ホント??」
ただそれだけいうと西条・・いいえ。ゆうちゃんは
大粒の涙を流し膝をついてわんわん泣き始めました。

これでよかったんだよね?
少々、不安が残る一大決心でした。

ゆうちゃん・・あのときはるがあんな選択しなければ
あんな苦しみもあれほどの涙も必要なかったのかもしれないね。

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