続編 Heat haze〜陽炎〜
スポットライトで目が眩みそうになる


熱が籠ったステージ


何千という観客の視線を一気に浴びる


なのに

俺は一番にりょうを探してしまった


考えないようにしていたのは逆効果で

考えないように思えば思うほどりょうを探してしまう


そして
見つけた



大きな瞳に俺を写して
どこか悲しそうな顔を覗かせてりょうは俺を呼んだ


鳴り響く音楽なんかより
浴びせられる歓声より

何よりも
りょうの声が聞きたい


そう思った


自分が感じる以上に
俺はりょうに惹かれてる


ボルテージが騰がる会場で俺は確信した
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