続編 Heat haze〜陽炎〜
りょうは驚いた顔をして俺の元にやってきた


この前とは雰囲気が少し違う…髪型のせいか…?


もう
そこに俺の知っているりょうは居なかった


でも
離れたくなくて

もう少し一緒にいたくて

「…打ち上げくる?」

なんて言っていた


戸惑うりょうは
「打ち上げって、ライブの関係者だけなんじゃないの?」

そんな事を言い
俺は距離を感じた

ガキの頃は
距離なんてなかった

いつも
いつも
振り返ればりょうがいた


「お前は俺の関係者でしょ?」

そうだと
思っていてほしい

思っていたい


りょうは俺の言葉にはにかむような笑顔を見せた


〜♪

携帯がりょうを呼ぶ

ディスプレイ画面を見た瞬間、りょうの顔が曇った


出ようか出ないか迷ってる様子で

鳴り止んだらホッとしたようだった


なんだ…?
出ればよかったのに


俺がいたからでなかったのか?


…―彼氏?



りょうは少し悲しい笑顔を残して行ってしまった


下手に大人ぶった俺には引き留めることができなかった
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