桜雨、ふわり。
「えっ……と、あの」
あたしがモゴモゴと言い淀んでいると、いきなり手首を掴まれた。
へ?
驚いて顔を上げると、あたしの手を掴んだのは森崎くんで。
え、ええっ?
なんで?
固まったあたしをまっすぐ見下ろした森崎くん。
その肩には、いつものヘッドホン。
ジっと見下ろしていた彼は、その瞳をグッと細めた。
「もうゲーム終わりなの?」
「え?」
げ、ゲーム?
一瞬キョトンとして、ハッとする。
ああ、かくれんぼのこと?