深海魚Lover
「ははっ

 でも出雲、うんざりしてる割には
 髪なんて伸ばしてどういう了見だか……」

「お洒落で、じゃないですか?

 私の弟も髪型には
 ほんと、うるさいですよ

 ここのハネが、どうとかこうとか」

「へぇー、スギャちゃん
 弟さんがいるのか」

「はい、私、これでも
 一番上なんですよ」

「他にも兄弟が?」

「いえっ、弟が一人だけです」

「ふうん、そうか」

「見えませんか?」

「いやっ、見えるよ

 しっかりしているようで内心は
 そうでない

 意外と不器用で、弟の方が
 世渡り上手だったりする、なんてな」

「……」


酔っ払っていたはずの京次さんは、今はいない。

ころころと表情を変える貴方に私は戸惑い、そして言い当てられて何も言えない。
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