深海魚Lover
甘い瞳……


「駄目ですよ
 
 締め切り遅れちゃいますよぅ

 ……

 駄目ですってば……」


ゆっくりと押し倒された私に香る、畳の香り……

手に持つ色鉛筆を、貴方が奪う。


触れる唇……


「ケイジさん、私

 その……」


私、27歳……キスより先に進むのが初めてだとは、とても言えない!


「何もしない

 こうしてよう」


貴方に抱きしめられて、私は幸せ。


貴方の手が、ほらまた私の頭に触れた。


こうして何度、貴方に頭を撫でられたか今では把握できないほど、幸せのど真ん中に住む私は

もう深海に戻る事は無い。


例え、この先何があっても-----end
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