深海魚Lover
「ケイジさん

 いいですよ、そのままで

 かっこいいです!

 そのままがいいです」

恋に堕ちたあの日も、貴方の髪は今日のようにバッチリと極まり艶めいていた。

「フゥー」

「ケイジさん?」

大きく深呼吸をした京次さん、貴方は言う。

「よし!行こう」

「はい」

私へと差し出されたその手に触れる。

優しく私の頭を撫で

私の心を和ませ、温めてくれる

その大好きな手に。


デートと言えばデートだけれど、結婚の挨拶に向かうだなんて……


『……スガちゃんがさ
 おまえのママになりたいってよ』


こんなにも早く現実化するだなんて信じられない!

でもでも、嬉しい。

とっても嬉しい。


「嬉しすぎる~」

「何が?」

「いえっ、なにも」


できれば誰もに祝福されて京次さんと結婚したい。

だけど、それが無理でも、私は貴方と一緒になりたい!

貴方と潤司君の傍にずっと居たい。

この場所にずっとずっと居たい。

この場所で息してたい。
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