深海魚Lover
「そうですね
私も、ケイジさんは必ず
そう言われると思います」
はっきりとした口調で話す私に出雲さんは不思議そうに問いかけた。
「何
おまえ、怖くねえの?」
「こわいですよ
だけど私にはもうケイジさんの傍にしか
居場所がありませんので
だから例え、ケイジさんが(ヤクザに)
戻っても私は……」
「メイ
好きな男のために危険を顧みない
おまえはすごいと思うが
だけど、どうだ?
もしもおまえが今、ここにこうして
居なければ、キョンは動くと思うか?」
そう告げる出雲さんのクールな表情の奥に、話したことに少し戸惑う彼の本性が見えた。
出雲さんの後方にある窓から室内へと差し込む日の光
この時、青空を覆うあの分厚い雲のせいで日は遮断され、辺り一面陰り始める----
出雲さんに言われて私はやっと気がつくの。
「ケイジさんは動けない
ジュン君を残しては」
「そういうことだ!
酷なことを言わせてもらうが
メイ、おまえの存在が
幼いジュンから父親を奪う事になる
例え、その元凶がこの俺だとしても…」